やこの備忘録

感想になりきれないオタクの備忘録です。

『この動画は再生できません2』を観ました。

この動画は再生できません2を観ました。1のオチが大好きなので期待しつつも、あのラストからどう再開するの!?という不安……いや、不安ではないけど「どうすんの!?」の気持ちが大きすぎて。

 

短編ドラマ30分×4話だから見やすかったのもよかった。

1を含むネタバレありです。が!見やすくてボリュームも長めの映画の尺と同じくらいだし各話完結なので数日に分けても見やすいドラマであること、そしてオチがマジで秀逸だし文字では表せない登場人物のやりとりの自然さが秀逸なので是非実際に見てほしい……それくらいオチがよいので……ネタバレみないで見てほしいやつです!!

 

 

ネタバレします!

 

まず全編通して、オカルト動画を作ってる編集の人と編集長が曰くつきっぽいビデオを見る→編集の人がなにかに気がつく→「これこういうことじゃん!」になる。→そういうことだったか〜ってなって二人で定番の中華料理屋の中華を出前して終わる。という流れで進行。同じ流れというのは水戸黄門的な安心感があってよいと思います(つまらなくなるときはとことんつまらなくなるけど、このドラマは大成功している)

で、その編集長なんだけど、死んでます。(これは1のラストで判明)編集の人は死者と話してたんですね〜。狭い部屋にふたりきりで進行していくから、全然わからなかった。1のオチは一緒に過ごしてた人って死んでたの!?みたいな驚きで〆なのね。だからその続編ってどうするの!?になるじゃないですか。過去編とかやるの??

結論から言うとしれっと二人でおんなじことしてました。ふたりで仕事して、ビデオ見て、真相に気がついて、中華食べて、っていういつもの流れ。編集の人は編集長の死を受け入れて(棚に遺影が飾ってあってウケました)それでもいつものように雑談をして……変わらない日常です。

1の内容もビデオの怪異を「これ人間の仕業で説明つきますよね」でまとめる感じなんですけど、2はさらにホラー要素(ビデオの怖さ)が減ってヒューマンドラマ感が強くなった感じ。シーズン2の話をすると、1話は伏線がわかりやすくて(カールは青森にない!)よかったし、3話はガチ泣きするくらいいい話でした。そして4話のオチがすごかった……。

メモがてら書いておくと、3話はお笑い芸人ふたりの話。片方の具合がどんどん悪くなっていき最後には車に轢かれて終わる内容のビデオを見るんだけど、実際の時系列は逆で事故にあってから徐々に回復していくまでの記録だった、ってオチ。なるほどね〜感もさることながら、片方が片方を想う気持ちが伝わってきて、寄り添ってる温度感とかがゆったりとしていて泣いてしまうんですよ……

で、4話なんだけど生前の編集長に出会ったという女性が事務所に訪れたことで事態が進んでいく感じ。編集長は死んだ時〜生きてた数日間の記憶があやふやなんだけど、だんだん思い出していくって感じで。

で、なんで殺されたかっていうと殺人鬼(厳密には死体遺棄専門サービス)の車をビデオで撮っちゃってたから消されたって内容なんだけど、その死体遺棄専門サービス業者が毎回中華を頼むデリバリーのおじさんなんですよ……

動画を事務所にいる編集の人に送っていることに気がついたおじさんが編集長のスマホを使って中華を注文→皿に盛り付け直して宅配→次回使えるクーポンを渡す(定期的に訪れる口実がほしい)→消す機会を伺っている……ということに気がついたらドアがノックされるラスト。

でもラストで叩かれるドアを見て「……撮りますか?」って死人である編集長に聞いちゃうしスマホも取り出しちゃうあたり、編集の人はかなりのワーカーホリックですよ。(編集長が残してくれたこのシリーズを絶やしたくないという気持ちもあったのかもしれない。エモ)で、最後にニュースが流れておしまい。

 

で!最後のニュースなんだけど拳銃の発砲はあったけど怪我人はなし!おじさん逮捕!でなんで無傷??どういうこと??となった直後に「映画化決定の文字」……という見事な引きでした。映画見ます。

あと演じているかが家さんの演技が自然ですごくよかった。ふたりの空気感って長年コンビやってたからだせる雰囲気なんでしょうね。

 

も〜〜〜文句なしに面白かったです!内容というかオチがいいんですけど、それまでのやりとりがすげーよい。編集と編集長のやりとりの空気感がいいし、このふたりがいい感じにホームズとワトソンの役割を持っているから内容がわかりやすいし、ストレスなく見れるめちゃくちゃいいドラマでした!