やこの備忘録

感想になりきれないオタクの備忘録です。

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を観ました。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーを観ました。友人が面白いって言っていたので楽しみにしつつ、前情報はあまり入れずに観ました。前情報は『ピーチではなくルイージが拐われる』『キノピオに歯がある』『宮野真守さんが出ている』くらい。

 

シンプルに面白かったです!特に捻りや伏線もなく冒険して戦って最終決戦して大団円!難しさのないストレートなストーリーをマリオでやってくれたのがとても良かったです。子供でもわかりやすいストーリーでしたし、随所にゲームのオマージュ(というかゲームそのもの!)が散りばめられていて、昔マリオを遊んでいたかつての少年少女はめちゃ楽しいと思う!私も楽しかった!最近のマリオはわからないんですが、多分最近のゲームの要素もたくさん入ってるんじゃないかな。

 

以下ネタバレ

 

ただびっくりしたのがマリオの設定なんですけど、よく考えたらマリオのことなんにも知らないな……今回はブルックリンの配管工って設定なんですよね。もともとあのキノコワールドにいたと思っていたので、現実の世界の住民だったとは思いませんでした。ゲームだとどうなんだろ?

概要はマリオが別世界(キノピオとかノコノコとかがいる世界)に迷い込むんですけど、迷い込んだ時にマリオとルイージが離れてしまいます。マリオはルイージを探してピーチ姫に謁見するんですが、そこでルイージが今回のラスボスであるクッパの領地に迷い込んでしまったことを知り、助けに行くって感じです。

ルイージって別にクッパに能動的に拐われたんじゃなくて、領地に迷い込んでしまったから捕まったってことでした。確かにルイージクッパに拐われるってよく考えたらおかしいもんな……。

今作はピーチ姫がすっごい強い!随所でアクションして戦って、行動もセリフも男前!かっこいい!確か仮面が出てくるゲームでも操作キャラだったもんな……めちゃくちゃよかったです!個人的にMVPです。

マリオはちょっと情けないところもあるんですけど、最初からずっと兄弟愛は示されていてそれが最後まで変わらないのがよかったです。ルイージを助けるために自分より強い相手に向かっていったり、危険を省みず行動したり。こっちはこっちでかっこよかった!あとルイージもマリオのことめっちゃ信頼しててよかったです。兄弟ともにやるときはやる男でした。

クッパはもともとスーパーマリオRPGをやってたから憎めない男(亀)ではあるんですけど、今回はラスボス的な強さと悪役仕草がありつつも行動原理がピーチへの恋心ってのがバランスとれててよかったです。

あとはドンキーコングの一派が、なんというかちょっと皮肉めいているけど陽気で人のいい軽口を叩ける味方ってのもよかったですね。もともとは敵……というか味方ではないんですけど、戦って仲間になってくれるみたいな。王道展開でよかったです。

 

総じて映像がきれい!私はドットのマリオに一番馴染みがあるんですけど、それをこうやって表現するのかー!って感動しました。というか、広大なワールドにでっかいキノコとか自然とか、すごくわくわくしました!

アクションもよかったし、ゲームの愛嬌はそのままにめちゃくちゃ怖いシーンとか重たいシーンもなくすんなり観れました。いや、なんか牢屋にいる青い星っぽい生き物の発言は不穏で怖かったんですけど……(死は救済みたいなこと言う)

 

ピーチ姫がすっごい男前なのがいいんですよね〜。(マリオのためというか、クッパの侵攻を止めるために)冒険についてきてくれたり、街に軍が侵攻してきていると知ったら自分が時間を稼ぐからみんな逃げてと言ってクッパに立ち向かったり、クッパの不意をついて戦ったり……めっちゃよかったです。

ピーチ姫が立派な姫だなぁ、って思っていたんですけど、ピーチ姫も元々はマリオたちのいた世界の住民っぽいんですよね。子供の頃にこの世界に迷い込んでキノピオたちに育てられて、みんながプリンセスにしてくれたからみんなのために立派に姫やってる……みたいな。

 

マリオの成長物語……かと言われると、あまりそういう気はしなかったです。ちょっと人生うまくいってない感じはしてましたが、もともと持っていた度胸とかルイージへの兄弟愛とか初めからあったように思えます。なんというか……元いた世界が向いていないのでは?って感じというか、咲ける場所で咲いたって感じ。

 

詳細は省くけどクッパと戦ってる最中に大爆発が起きて、クッパもろともブルックリンに→ブルックリンでクッパを倒してこの街のヒーローに!でもマリオたちはピーチ姫たちのいる世界に住むことにしたようで、2人が自宅を出たらそこにはキノコがたくさんあるワールドが広がっていて終わり。

これからもまたクッパはちょっかいをかけてくるだろうし、そのたびに戦ったりするんだろうな〜。さっき元いた世界は向いていないのでは?と書いたのですが、マリオとルイージはいい居場所を見つけたのではないでしょうか。

 

エンディングもめっちゃマリオ〜!って感じでよかったです。ゲームしてた頃のワクワク感が最後までずーっとありました!あとは戦いは結構多いけどコミカルというか、あんまり痛々しさがなかったのもよかった。

あとは洋画っぽい皮肉の聞いた言い回しがすごく多かったです。私はそういうやりとりが好きなのでめちゃくちゃ楽しめました!ドンキーとマリオのやりとりは一線交えて絆が芽生えた悪友って感じでよかったですね。あとはクッパが「ピーチ姫はマリオに惚れると思うか?」って聞いた時にルイージが「彼女がセンスのある人なら」的な返しをしたのが何故か印象に残っています。そういうやりとりがよかったです。

 

移動シーンとかも世界観がしっかりしててワールドの特色が出てるから飽きないし、緩急の付け方、というよりは基本的に「緩急の緩の部分」が少ないというか、ダレることなく楽しめました。

あとやっぱりマリオのゲームで遊んだことのある人は「これ◯◯だ!」が何回もあってテンションが上がります!私はレインボーロードが出た時にハシャギました。

 

サクっと見れるし、色々考えなくていいし、映像とアクションもいい。楽しい映画でした。